※自費診療です
「骨が足りないのでインプラントは難しい」と言われ、諦めてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。当院では、そうした難症例のインプラント治療にも対応できる体制を整えております。
インプラントは、人工の歯根をあごの骨に埋め込み、その上に被せ物を取り付ける治療です。土台をしっかり固定するためには、埋め込む部分に十分な骨の厚みと高さが必要になります。
骨が足りなくなる背景には、歯を失ったまま放置することであごの骨が痩せていくことや、長く入れ歯を使ってきたことによる骨の吸収などがあります。とくに上の奥歯は、鼻の奥につながる空洞(上顎洞)が近く、もともと骨の高さが足りない方も多くいらっしゃいます。
骨が足りないこと自体は、決して珍しいことではありません。本当にインプラントができないのかを精密に確認した上で、対応できる方法を一緒に検討いたします。
骨が足りないからといって、インプラントを諦める必要はありません。足りない骨そのものを増やす「骨造成(こつぞうせい)」という治療があるからです。
骨造成とは、骨が不足している部分に骨補填材(骨の代わりになる人工の材料)を用いて骨量を補い、インプラントを支えるのに十分な厚みと高さを確保する外科処置です。これまでインプラント治療を断られた方の多くは骨の量に課題があるケースであり、骨造成によって治療への道が開けることが少なくありません。
判断の鍵となるのは、骨の状態を立体的に把握することです。歯科用CT(コンピューター断層撮影)で骨の厚みや高さ、神経や血管の位置まで精密に確認し、本当に難しい症例なのかを見極めます。
「骨が足りない」と一度言われても、診てみなければわからないことが多くあります。まずは諦めずに、一度ご相談ください。
骨が足りない場所や量は、患者さまによってさまざまです。状態に合わせて方法を使い分けることが、無理のない治療への近道になります。
当院で主に行っているのは、GBR・ソケットリフト・サイナスリフトという3種類の骨造成です。不足している部位や程度に応じて適切な方法を選び、インプラントを支えるための土台を整えていきます。
ただし、必ずしも骨を増やす処置が欠かせないわけではありません。骨の状態によっては、短いインプラントを用いるショートインプラントや、骨のある方向へ斜めに埋め込む傾斜インプラントといった、骨造成を行わずに対応できる選択肢が使えるケースもあります。
一人ひとりの骨の状態を見極め、身体への負担をできる限り抑えた方法をご提案いたします。
同じ「骨が足りない」という状態でも、不足している部位や程度によって、適した治療法は異なります。だからこそ、自分に合った方法を選ぶことが、無理のない治療への第一歩です。
GBRは、骨の厚み(幅)が足りないときに選ぶ方法です。部位を問わず、骨の幅や高さが不足しているケースに広く用いられます。
ソケットリフトは、上の奥歯で骨の高さが足りないものの、極端には少なくないときに選びます。お身体への負担を抑えて対応できる方法です。
サイナスリフトは、上の奥歯で骨の高さが大きく足りないときに用います。骨を大きく増やす必要がある重度のケースに対応できる手術です。
どの方法が向いているかは、骨の状態によって大きく変わります。当院ではCTで骨の量と質を精密に確認した上で、一人ひとりに最も適した方法をお選びしています。まずは、ご自身の骨の状態を正確に知ることから始めましょう。
| 術式 | 適した部位 | 骨不足の程度 | 特長 |
|---|---|---|---|
| GBR (骨誘導再生法) | 部位を問わない (上顎・下顎どちらも) | 厚み(幅)が足りない・中程度まで | 骨の外側に骨補填材を置き、骨を横方向に増やす。部位・幅・高さの不足に広く対応できる汎用性の高い術式。 |
| ソケットリフト | 上の奥歯 (上顎洞の底部) | 高さが足りないが極端には少なくない・軽度〜中程度 | インプラントを埋め込む穴から上顎洞の底を押し上げて骨を増やす。切開が小さく体への負担が少ない。 |
| サイナスリフト (外側アプローチ) | 上の奥歯 (上顎洞の底部) | 高さが大きく足りない・骨0mmでも対応可・重度 | 頬側から上顎洞を開けて骨補填材を充填する。大量の骨を増やせる。術後は腫れ・あざが出やすく、鼻を強く噛まないよう注意が必要。 |
インプラントを長く快適に使い続けていただくために、患者さまにお願いしている大切なお約束があります。
まず、手術前後の完全禁煙です。喫煙は傷の治りや骨の再生を大きく妨げるため、当院では術前・術後の禁煙を治療の条件としています。禁煙が難しい方には、申し訳ありませんがインプラント治療をお受けいただけません。喫煙歴がある方も、骨の状態に応じてGBRなどの骨造成をできるだけ避けたり、術後の回復期間を通常より長めに設定したりと、慎重に調整いたします。
そしてもう一つが、治療後のメインテナンスです。インプラントは「入れて終わり」ではありません。毎日のセルフケアと歯科医院でのケアを両輪で続けることが、長持ちの何よりの鍵です。
ケアが行き届かないと、インプラントの周りに炎症が起こるインプラント周囲炎や、ほかの歯の虫歯・歯周病につながることがあります。だからこそ、ご自宅でのケアにしっかり取り組める方に、当院ではインプラント治療をおすすめしています。
治療後は3〜6か月に一度を目安に、定期的な検査とクリーニングでインプラントとお口全体を守ってまいります。
難症例のインプラント治療は、必要な処置が患者さまごとに異なるため、費用も骨の状態によって変わります。
総額の目安は、骨造成が必要ない場合で約60万円、骨造成を伴う難症例の場合で約80万円程度です。インプラント本体(埋め込みと上部構造)の費用に、骨造成が必要な場合はその費用が加わります。
骨造成の費用は次のとおりです。
詳しい費用は、CT検査と診断の上で一人ひとりに合わせてご案内いたします。
なお、当院では治療後の保証もご用意しています。被せ物(上部構造)は5年、インプラント本体は10年が保証期間です。保証の対象は、当院で定期的にメインテナンスを受けていらっしゃる方に限ります。
| 術式 | 費用(税込) |
|---|---|
| インプラント本体(目安) | 約660,000円〜880,000円 |
| GBR(骨誘導再生法) | 165,000円 |
| ソケットリフト | 110,000円 |
| サイナスリフト | 220,000円 |
右上67 サイナスリフト+インプラント埋入
埋入 → 半年後2次オペ → 1ヶ月後印象 → 1ヶ月後セット
リスクや副作用:手術後に、痛みや腫れ、出血、合併症などを引き起こす可能性があります。個人差により、予定量の再生ができない場合は再手術が必要になる場合があります。組織が再生するまで数か月の期間がかかります。
当該症例の総治療費:1,400,000円(2本で)
右上の奥歯を失われ、インプラント治療をご希望されて来院された患者さまです。目先の見た目や噛めるかどうかだけでなく、これから先も長く使い続けられる治療を受けたいというお考えをお持ちで、歯を長持ちさせることを大切にする当院の方針にご共感いただき、ご来院くださいました。
日ごろから健康への意識が高く、ご自身のお口の状態や治療の選択肢についても熱心にご質問くださいます。そのため当院からも、治療後のメインテナンスや残っている歯を守るための考え方まで含めて、時間をかけてご説明しました。
一方で子育て真っ最中でもいらっしゃっため、お子さまの生活やご家庭のご予定をうかがいながら、無理のないタイミングで治療を進めてまいりました。
ご来院までの経緯やお悩み、ご希望をじっくり伺います。なお、初診は保険適用での診療となるため費用が発生いたします。
歯科用CTで骨の量や質、神経や血管の位置を立体的に把握。全身の健康状態や内服薬の有無も確認し、院内で対応できるかを判断します。
副院長と上村歯科医師が連携し、骨造成の要否や使い分け、治療期間や費用までを含めた計画を立ててご説明します。骨の状態は一人ひとり異なるため、その方に合った計画をご提案いたします。
日本口腔外科学会認定「口腔外科専門医」の上村歯科医師が外科処置を担当し、必要に応じて骨造成を行います。手術が怖い方には、静脈内鎮静法もご利用いただけます。
骨造成を行った場合、骨がしっかり固まるまで半年〜8か月ほど待ちます。この期間に骨が再生することで、インプラントを長く支える土台が整います。
骨とインプラントが結合したら、二次手術を経て上部構造(被せ物)を取り付けます。
治療後は3〜6か月に一度を目安に、定期検査とクリーニングを行います。インプラント周囲炎を防ぎ、インプラントとお口全体を長く守ってまいります。
歯が失われた部分のあごの骨に、チタン製の人工歯根(歯の根)を埋め込む手術を行います。最終的には人工の歯(被せ物)を被せ、しっかりと噛めるようにする治療法です。歯科用CT検査とシミュレーションソフトによる検査で、さらに正確さと安全性を確保します。
| 費用 | 660,000円~880,000円 |
|---|
治療の期間・回数:3〜12か月、3~5回
リスクや副作用:手術後に、痛みや腫れ、出血、合併症などを引き起こす可能性があります。噛む感覚がご自身の歯と異なる場合があります。見た目がご自身の歯と異なる場合があります。手術後にメインテナンスを継続しないと、インプラントが抜け落ちる可能性があります。
インプラントを支えるために必要な骨の量を確保する治療です。歯を失った部分のあごの骨が薄くなったり、高さが足りなくなったりしている場合に行います。歯茎を切開して、骨が不足している部分に患者さまの骨か人工の骨を補填。その上から特殊な膜(メンブレン)で覆い、骨の自然な再生を促します。GBRを行うことで、インプラントを理想的な位置に埋め込みやすくなり、より安定的で長持ちするインプラント治療につながります。
| 費用 | 165,000円 |
|---|
治療の期間・回数:3~6か月、3回
リスクや副作用:手術後は痛みや腫れ、出血などが起こる可能性があります。骨の再生が十分でない場合は再度手術が必要な場合があり、十分な骨量が確保できるまでには数か月の期間がかかります。
上の歯のインプラント治療の際、あごの骨の厚みが足りない場合に行う治療です。歯茎を切開し、骨が足りない部分に人工の骨や患者さまご自身の骨を補填することで、インプラントを支えるための骨の量を増やしていきます。
| 費用 | 110,000円 |
|---|
治療の期間・回数:1日、1回
リスクや副作用:手術後に、痛みや腫れ、出血、合併症などを引き起こす可能性があります。個人差により、予定量の再生ができない場合は再手術が必要になる場合があります。組織が再生するまで数か月の期間がかかります。
上の歯のインプラント治療の際、あごの骨の厚みが広範囲で足りない場合に行います。「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる上あごの空洞付近の歯茎を切開し、骨の不足部分に人工の骨を入れるか、患者さまご自身の骨を移植して骨を増やす治療法です。
| 費用 | 220,000円 |
|---|
治療の期間・回数:1日、1回
リスクや副作用:手術後に、痛みや腫れ、出血、合併症などを引き起こす可能性があります。個人差により、予定量の再生ができない場合は再手術が必要になる場合があります。組織が再生するまで数か月の期間がかかります。
※税込み表記です
腫れの出方は手術の内容によって異なります。とくにサイナスリフトやGBRでは腫れが強く出ることがあり、あざが出る場合もあります。
お仕事は手術の翌日から可能なことが多く(顔が出るお仕事を除く)、マスクを着用すれば気になりにくいです。手術した部分は安静にお過ごしください。
サイナスリフトの後は、鼻を強くかまないようにご注意ください。上顎洞に近い部分を治療しているため、強くかむと治癒に影響することがあります。
骨造成を伴う難症例インプラントは、トータルで約1年が目安です。骨を増やしてからしっかり固まるまでに半年〜8か月ほど待つ期間が必要なため、骨造成が不要なケースに比べて治療期間は長くなります。
例えば「抜歯→2か月後にCT→3か月目にオペ→6〜8か月の骨定着の待機→上部構造(被せ物)→約1年」というスケジュールです。時間はかかりますが、しっかり準備して進めることが長持ちにつながるため、急がず丁寧に治療することを大切にしています。
手術が怖いという方には、経口鎮静(睡眠薬によるリラックスした状態での治療)をご利用いただけます。
眠ったような状態のまま処置を受けられるため、恐怖心が強い方も受けやすくなります。実際に、この方法があることで治療に踏み出せたという方も少なくありません。
骨が足りない、インプラントを断られたという理由で諦めていた方も、骨造成という選択肢で対応できるケースがあります。山形市をはじめ、南山形・蔵王駅周辺で難症例のインプラントをお考えの方、「自分はもう無理かもしれない」と感じている方も、まずは永田歯科医院へご相談ください。
当院は、日本口腔外科学会認定「口腔外科専門医」を含む2名体制で難症例に向き合っています。一度診てみないとわからないことが多いため、諦める前に一度ご相談ください。
ご相談・お問合せは、お電話またはWEBから受け付けております。