《歯の構造を知ろう》

●エナメル質

歯の表面を覆っている、人間の中で一番硬い組織。水晶と同じくらいの硬さがあります。しかし酸に溶けてしまうという弱点もあります。

●象牙質

エナメル質、セメント質の内側にあり歯冠部から歯根部までの形をつくります。エナメル質より柔らかく、酸に溶けやすい。象牙質には象牙細管という細い管が通っていす。

●セメント質
歯肉に隠れている歯の根を覆っている組織です。人間の骨と同等の硬さです。

●歯髄(しずい)
歯の神経。血管やリンパ管が通っています。象牙質に栄養を補給しています。

★進行段階→CO 
歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、白濁している状態。まだ歯に穴は空いていなく、痛みもなど自覚症状はありません。

★治療法
ブラッシングやフッ素塗布で進行を抑えることができます。

★進行段階→C1 

歯の表面のエナメル質が更に溶けて、黒ずんでる状態。冷たいものがしみたりという症状が出始めますが、まだ痛みはありません。

★治療法

虫歯に冒された部分を削り、レジン(歯科用にプラスチック)を詰める治療をします。

★進行段階→C2
エナメル質の中にある象牙質まで虫歯が進行した状態。冷たいもの、甘いものがしみるようになり、時々痛みを感じることがあります。
★治療法

虫歯に冒された部分を削り、インレー(保険であれば銀歯、詰め物)で補います。
 

★進行段階→C3(神経まで達した虫歯)
神経まで虫歯が達した状態。熱いものがしみるようになったり、なにもしなくてもズキズキ激しく痛むようになる。(自発痛)

★治療法
神経を除去し、神経が入っていた菅の中を消毒して薬剤を詰める治療をします。(根管治療)その後土台を立てて、被せものをします。当医院では※マイクロスコープ、※ラバーダムを使用して治療をしています。

 

★進行段階→C4

歯の大部分が溶けてなくなり、歯根まで虫歯が冒された状態。神経が死んで痛みは無くなりますが、歯根(根の先)に膿が溜まると痛みが出ます。

★治療法

ほとんどの場合、抜歯になります。抜歯後、義歯(入れ歯)、ブリッジ、またはインプラント(保険外)で失った機能を回復させます。